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パニック障害を治す方法(生物として)

パニック障害を治す方法(生物としての基盤)

 私たちは心の病気を特別なものと考えてしまいがちです。

それは、私たちがどこかで自分たちが他の動物や機械とは違う特別なものだと考えているためです。

もちろん、人には人の尊厳があってしかるべきだとは思いますが、ここで、少し意識を変えるために思考実験をしてみましょう。

私たちは、ぜんまい仕掛けの人形である、と考えてみるのです。

体の不調はぜんまいの調子が悪くなったからだ、という風にイメージできます。

動かなくなったぜんまい、滑りが悪くなったぜんまい……等、体の中にあるモノがどこかおかしくなったという風に考えられます。

おなかが痛い、足を骨折した、というような症状ならこの比喩はわかりやすいでしょう。さらに一歩進めてください。

脳や心だって、モノの不良で起こっていると考えるのです。モノの不良でおかしくなっているなら、故障を直せばよいはずでは?

パニック障害にとっては、脳の神経物質の乱れがその故障にあたります。不安や恐怖の感情が引き起こされるのは神経伝達物質のメカニズムに故障が生じたからです。

私たちはヒトという生物であり、肉体というモノを基盤として持っています。

心の病気は、モノがおかしくなったから生じているのであり、薬物療法はモノの故障を直すのと変わりはありません。

壊れた部品のままで、機械を使い続けるのは得策ではありません。人間でも同じではないでしょうか。

脳の中で崩れた神経伝達物質のバランスを整える

 パニック障害の主な原因は、ノルアドレナリンが過剰に分泌されることで、恐怖や不安を味わう必要でもない状況で強い恐怖や不安を味わってしまうことにあると考えられています。

また、この感情にかかわる脳の部位の周辺には自律神経(無意識のうちに体の調子を整えている神経)があり、ノルアドレナリンが過剰に分泌されるとその自律神経も興奮させてしまうことになり、パニック発作として、精神・肉体が同時に不調をきたします。

これは、体のメカニズムの故障です。そこで、薬物治療で用いられる治療薬は、ノルアドレナリンやそれに付随する神経伝達物質の動きをコントロールし、バランスを整えることで、故障したメカニズムを修復させます。

心の病気で薬を飲むことに抵抗がある人はいると思いますが、脳の中で神経伝達物質に問題が生じており、生活に打撃を与えているのだということを何のバイアスもなく受け止める必要があります。

神経伝達物質が不調をきたしているなら、神経伝達物質の働きを改善すればよいのです。

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